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本ページは、オプジーボ・ヤーボイ併用療法をされている方を対象に、適切な治療を受けていただくことを目的としています。

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腎細胞がんを治療中の患者さんへ

Chapter 1

がんと免疫の関係

はじめに

オプジーボ(一般名:ニボルマブ)とヤーボイ(一般名:イピリムマブ)は、私たちがもともと持っている免疫の力を回復させることでがんへの攻撃力を高める、これまでとは異なるメカニズムに基づく〝がん免疫療法〟の治療薬です。
このサイトでは、「オプジーボ」と「ヤーボイ」による併用療法の特徴や治療のスケジュール、副作用、治療中の注意点などについてご紹介しています。気になる症状をご記入いただく「治療日記」もありますので、併せてご活用ください。
わからないことや不安に思うこと、もっと知りたいことなどがありましたら、医師、薬剤師、看護師にご相談ください。

腎細胞がんの治療と薬物療法

腎臓にできるがんのうち、最も多いものが腎細胞がんです。
腎細胞がんの治療は、多くの場合、手術による局所的な治療が主体となりますが、手術による治療が難しい場合や、がんが腎臓から体のほかの場所にも広がっている場合は、お薬を使った全身的な治療である「薬物療法」が考慮されます。
薬物療法については〝がんと免疫〟に関する研究が進み、これまでとは異なる作用を持つ「がん免疫療法」が開発され、治療の選択肢がさらに広がりました。こうした「がん免疫療法」の薬は、そのメカニズムから「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれています。

国立がん研究センター がん情報サービス「腎細胞がん」
腎癌のすべて 改訂第2版, p147-155 メジカルビュー社, 2014

がんと免疫の関係

ここで、がんと免疫の関係について簡単に紹介します。
私たちの周りには、細菌やウイルスなどの病原体が無数にあり、体の中に侵入してきます。こうした病原体やがんなどから体を守っているのが「免疫」です。
免疫は、常に体の中を監視していて、自分ではないもの(異物)を見つけると、攻撃して体から取り除いています。また免疫は、がん細胞も異物とみなして攻撃します。私たちの体の中には、毎日、多数の異常な細胞が発生していますが、通常は免疫の力によって取り除かれているのです。

やさしく学べるがん免疫療法のしくみ, p14-16, 羊土社, 2016

がん細胞と免疫チェックポイント機構

がん細胞は、T細胞の働きにブレーキをかけて、その攻撃から逃れています。

がん細胞を攻撃するT細胞の表面には、情報を伝えるアンテナが出ています。このアンテナに、がん細胞や抗原提示細胞が結びつくと、「攻撃を止めろ!」という抑制信号がT細胞に伝えられ、免疫の働きにブレーキがかかります。こうした仕組みを「免疫チェックポイント機構」といいます。
最近の研究から、がん細胞は、こうした仕組みを利用して、T細胞の攻撃から逃れていることがわかってきました。

やさしく学べるがん免疫療法のしくみ, p26-29, 羊土社, 2016