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本ページは、オプジーボを処方されている方を対象に、適切な治療を受けていただくことを目的としています。

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非小細胞肺がんを治療中の患者さんへ

Chapter 3

オプジーボの副作用

オプジーボの特に注意すべき副作用

オプジーボによる治療中には、副作用が現れることがあるので注意が必要です。ここでは、特に注意が必要な副作用を紹介します。

オプジーボ添付文書
ホジキンリンパ腫の適正使用ガイド(オプジーボ)

また、次のような患者さんは、間質性肺疾患が起こる可能性が高いので、特に気をつけましょう。

薬剤性肺障害の診断・治療の手引き
日本呼吸器学会 薬剤性肺障害の診断・治療の手引き作成委員会 編、メディカルレビュー社、2012

重症筋無力症・心筋炎・筋炎・横紋筋融解症(おうもんきんゆうかいしょう)

神経から筋肉への情報の伝達がうまくいかなくなったり、筋肉の炎症が起こったりします。下記の症状の他、症状が急激に悪化し、息がしにくくなることもあります。

大腸炎・重度の下痢

下痢や、大腸に炎症が起こる大腸炎を発症することがあります。初期症状は、下痢、排便回数の増加、腹痛、血便です。これらの症状とともに、発熱を伴う場合もあります。

1型糖尿病(劇症1型糖尿病を含む)

1型糖尿病を発症することがあり、インスリン注射による治療が必要になることがあります。定期的に血糖値検査を行います。急速に進行する場合があり、吐き気や嘔吐が現れた後、1週間前後で意識障害等が現れることもあります。

重篤(じゅうとく)な血液障害

血液の成分が減少して、さまざまな症状を引き起こします。血小板数が減少して、出血しやすくなる「免疫性血小板減少性紫斑病」、赤血球が壊れやすくなることで重い貧血となる「溶血性貧血」、白血球のうち顆粒球が減少して感染症を起こしやすくなる「無顆粒球症」を発症することがあります。

肝機能障害・肝炎・硬化性胆管炎

血液中の肝酵素(AST、ALT、総ビリルビン値など)の数値が基準値より高くなります。定期的に肝機能検査を行います。

甲状腺機能障害

新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンなどを分泌する内分泌器官に炎症を起こして、甲状腺中毒症、甲状腺機能低下症などの甲状腺機能障害を発症することがあります。これらの障害では、下記の症状が現れることがあります。定期的に甲状腺機能検査を行います。

神経障害

神経に炎症が起こり、感覚や運動に関わる神経が障害される病気です。手足のしびれや痛みなど下記の症状が現れることもあります。

腎障害

腎臓に炎症が起こる腎炎を発症することがあります。定期的に腎機能検査値(クレアチニン等)の測定を行います。

副腎障害

副腎機能が低下することで血糖値が下がることがあります。急性の場合は意識がうすれるなどの症状が現れることがあります。

脳炎

脳や脊髄に炎症が起こる病気です。精神障害や意識障害が起こることがあります。

重度の皮膚障害

皮膚や粘膜など、全身に広がるような重度の皮膚症状が起こることがあります。

静脈血栓塞栓症

静脈でできた血のかたまりが血流にのって流れて行き、他の場所の血管をふさいでしまう病気です。肺の血管がつまると、呼吸ができなくなることもあります。

薬剤の注入に伴う反応

オプジーボの投与中または投与後24 時間以内にアナフィラキシー、発熱、悪寒、ふるえ、かゆみ、発疹、高血圧や低血圧(めまい、ふらつき、頭痛)、呼吸困難などが現れることがあります。 点滴中や点滴後24時間以内にこのような症状が出たら、医師、看護師、薬剤師にすぐに知らせましょう。

オプジーボ添付文書
ホジキンリンパ腫の適正使用ガイド(オプジーボ)

血球貪食症候群(けっきゅうどんしょくしょうこうぐん)

血小板・赤血球・白血球などの血液の成分が、異常を起こした免疫細胞に次々と食べられてしまう病気です。初期には下記の症状がみられ、重症例では命に危険が及ぶおそれがあります。

注意が必要なその他の副作用

オプジーボによる治療中、次の副作用が現れることがあります。

皮膚障害

発疹、かゆみ、白斑や皮膚色素減少(皮膚が一部白くなる)が現れることがあります。

心臓障害

めまい、動悸、脈拍の異常、意識の低下などが現れることがあります。

これらの症状が現れたら、治療日記に記録しておき(治療日記をご覧ください)、すぐに医師、看護師、薬剤師に知らせましょう。

ご注意

  • オプジーボは重大な副作用を引き起こす可能性があるため、「オプジーボの特に注意すべき副作用」および「注意が必要なその他の副作用」で紹介した症状に気付いたら、直ちに主治医にご連絡ください。
  • 軽い症状であっても治療せずに放置しておくと急に悪化することがあり、重症化することがあります。
  • 症状が出た場合、早期に適切な対処を行うことが重症化を防ぐうえで重要です。

慢性甲状腺炎(橋本病)、潰瘍性大腸炎、関節リウマチなどの自己免疫疾患と診断されたことがある方、肺障害がある方または過去にあった方は、主治医にお知らせください。

オプジーボ添付文書
ホジキンリンパ腫の適正使用ガイド(オプジーボ)