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本ページは、がん免疫製剤を処方されている方を対象に、適切な治療を受けていただくことを目的としています。

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悪性胸膜中皮腫

Chapter 2

悪性胸膜中皮腫の検査と診断

悪性胸膜中皮腫の病期

病期(ステージ)とはなんですか?
どのように決められますか?

病期とは、病気の進行の程度を示したもので、治療方針を立てるうえで重要な判断材料となります。

悪性胸膜中皮腫の病期は、がんの広がりや、隣接する臓器やリンパ節への転移の状況によって、大きくⅠ期からⅣ期の4段階に分けられます。
Ⅰ期は片側の胸膜に限局した状態です。Ⅱ期はがんが隣接する肺や横隔膜に広がっていたり胸腔内のリンパ節に転移した状態、Ⅲ期はがんが胸壁や心膜やリンパ節などに及んでいたり反対側のリンパ節に転移した状態、Ⅳ期はがんが離れた臓器に転移した状態です。

日本肺癌学会編:患者さんのための肺がんガイドブック2019年版, p152-153, 金原出版, 2019 より作成

悪性胸膜中皮腫の検査と診断

どんな検査が必要ですか?

問診と診察、画像検査に加え、生検による病理組織検査で診断を確定します。

まずは、職業歴や居住歴、家族歴などをよく伺って、アスベストの粉塵にさらされた可能性があるかを確認します。さらに、胸部X線やCTなどの画像検査で、がんを示す所見がないかを調べます。悪性胸膜中皮腫では、多くの場合、胸水が溜まっていることが診断のきっかけとなります。胸水がある場合は、胸水中に含まれる細胞の状態を調べて診断の参考とします。最終的には、疑わしい組織の一部を「生検」で採取し、病理組織検査で詳しく調べたうえで病期と診断を確定します。

日本肺癌学会編:患者さんのための肺がんガイドブック2019年版, p156, 金原出版, 2019
インフォームドコンセントのための図説シリーズ 肺がん 改訂5版, p42, 医薬ジャーナル社, 2017

日本肺癌学会編:患者さんのための肺がんガイドブック2019年版, p156, 金原出版, 2019
国立がん研究センター 希少がんセンター「悪性胸膜中皮腫」