悪性黒色腫の手術後や術後補助療法の終了後は、定期的に通院して再発・転移がないかを調べます。手術後の病期が進んでいるほど再発リスクは高く、再発までの期間は短いといわれていますが、再発・転移を早期に発見し、早期に薬物療法を開始すると予後がよくなる可能性があります1)。
再発が認められた場合でも、治療法はいろいろあり、早期に発見できれば治療選択肢も広がります。
お薬による副作用は、症状が悪くなる前に早期に対処することが大切です。
再発やお薬による副作用を早期に発見できるように、定期的な診察は医師の指示どおりに受けるようにしましょう。
また、本ページを参考にセルフチェックを続けることも大切です。
1) 悪性黒色腫の術後再発ーフォロアップはどうあるべきかー. Skin Cancer. 32(3); 261-265, 2017
悪性黒色腫は早期発見・早期治療が大切です。ⅠA期では適切な手術のみでほぼ治癒が得られます。また、再発・転移は、患者さんもしくは医師による視診・触診で発見されることが最も多いと報告されています1、2)。
患者さん自身、ご家族、または身近な方が全身を観察して、ほくろの変化や皮膚の異常などがないか、以前からあるものでも変化がないかをチェックすることが早期発見につながります。またリンパ節がある部位を触ってしこりなどがないかチェックすることで、再発や転移を早期に発見できる可能性があります。定期的な受診とあわせて、自己診察を行ってみましょう。また、日常生活において過度な日焼けを避けることも皮膚がんを予防する方法のひとつです。
1) Garbe C et al: J Clin Oncol. 21(3): 520-529, 2003
2) Moore Dalal K et al: Ann Surg Oncol, 15(8): 2206-2214, 2008
Melanoma New Zealand (https://www.melanoma.org.nz/early-detection/) より作成