KIR

ナチュラルキラー(NK)細胞上に発現する免疫チェックポイント受容体であるキラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)は、NK細胞による細胞傷害を阻害することが示唆されています。KIRの阻害は、NK細胞の抗腫瘍活性を増強することが期待されます。

発現および生理的な機能

  • KIRはNK細胞および細胞傷害性T細胞に発現する抑制性免疫チェックポイント受容体です1,2
    • ほぼ全ての正常細胞がKIRのリガンド分子を発現しています1
  • KIRはNK細胞の細胞傷害活性の重要な調節因子です1
    • 正常細胞のリガンドがNK細胞上のKIRと結合すると、NK細胞はその細胞を正常な細胞であると認識し、攻撃しません1

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がんでの役割

  • NK細胞による認識および傷害を回避するため、がん細胞はこのプロセスを破壊します。
    • KIRのリガンドの発現を上昇させることにより、がん細胞は正常細胞になりすまし、NK細胞による認識を回避します3

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前臨床のエビデンス

  • 前臨床試験では、KIRの阻害により、NK細胞を介する免疫活性が賦活化されることが示されています4,5

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KIRはどのように自然免疫を制御するのでしょうか?

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KIRの作用機序とNK細胞活性との関連について学ぶ

REFERENCES–KIR

1. Campbell KS, Purdy AK. Structure/function of human killer cell immunoglobulin-like receptors: lessons from polymorphisms, evolution, crystal structures and mutations. Immunology. 2011;132(3):315-325. 2. Björkström NK, Béziat V, Cichocki F, et al. CD8 T cells express randomly selected KIRs with distinct specificities compared with NK cells. Blood. 2012;120(17):3455-3465. 3. Carbone E, Neri P, Mesuraca M, et al. HLA class I, NKG2D, and natural cytotoxicity receptors regulate multiple myeloma cell recognition by natural killer cells. Blood. 2005;105(1):251-258. 4. Waldhauer I, Steinle A. NK cells and cancer immunosurveillance. Oncogene. 2008;27(45):5932-5943. 5. Romagné F, André P, Spee A, et al. Preclinical characterization of 1-7F9, a novel human anti–KIR receptor therapeutic antibody that augments natural killer–mediated killing of tumor cells. Blood. 2009;114(13):2667-2677.