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本ページは、ヤーボイを処方されている方を対象に、適切な治療を受けていただくことを目的としています。

ヤーボイQ&A

ヤーボイを処方されている方に向け、薬のしくみや治療などに関し、よくある質問をまとめました。

注意が必要な副作用ではどのような症状が起きますか?

ヤーボイによる治療において、特に注意が必要な副作用は、炎症性の副作用、薬剤の注入に伴う反応などです。ヤーボイはがん細胞を攻撃するT細胞の働きを維持するお薬ですが、T細胞が過剰に働くと炎症性の副作用が消化管、肝臓、皮膚、神経系、内分泌系などの器官に起きることがあります。消化管、肝臓、皮膚、神経系、内分泌系などの器官に副作用が起きた場合、以下の症状が現れることがあります。

消化管障害 下痢、腹痛などの症状が現れます
肝障害 血液中の肝酵素が基準値より高くなります
皮膚障害 発疹がある、赤くなる、かゆみなどの症状が現れます
神経障害 手足のしびれ、脱力などの症状が現れます
内分泌障害 頭痛、目の異常などの症状が現れます
腎障害 血液中のクレアチニンが基準値より高くなります
間質性肺疾患かんしつせいはいしっかん 息切れ、呼吸困難、空咳などの症状が現れます

これらの症状に気付いたら、自分で対処しようとせず、すぐに医師、看護師、薬剤師に連絡してください。炎症性の副作用に対して、副腎皮質ホルモン(ステロイド)投与やホルモン補充療法を行います。

また、薬剤の注入に伴う反応として、ヤーボイの投与中または投与後24時間以内に発熱、悪寒、ふるえ、かゆみ、発疹、高血圧や低血圧(めまい、ふらつき、頭痛)、呼吸困難などが現れることがあります。
点滴中や点滴後24時間以内に気になることや、普段と違うことがありましたら、医師、看護師、薬剤師にすぐに知らせましょう。

参考:ヤーボイによる治療を受けられる患者さんへ

妊娠中に治療を受けても大丈夫ですか?治療中に授乳することはできますか?

妊娠中にヤーボイを投与する、あるいはヤーボイ投与中の患者さんが妊娠した場合には、胎児に好ましくない影響や流産の可能性があります。そのため、妊婦または妊娠している可能性のある女性に対しては、治療による利益が危険を上回る場合以外には投与できません。ヤーボイ投与中を含め投与終了後1年間は、妊娠をしないように注意してください。
妊娠した場合は、医師に相談してください。また、母乳を通じて乳児に影響が出るおそれがあるため、ヤーボイによる治療中は授乳をしないようにしてください。
なお、避妊に関しては婦人科にご相談ください。

参考:ヤーボイによる治療を受けられる患者さんへ

パートナーが妊娠する可能性がある場合、治療中の男性が注意することはありますか?

パートナーが妊娠する可能性のある場合、胎児に影響が出るおそれがあるため、ヤーボイ投与中を含め投与終了後1年間は、適切な避妊法を用いて避妊してください。
またパートナーが妊娠している場合も胎児に影響が出るおそれがあるため、ヤーボイ投与中および投与終了後1年間は、適切な避妊法を用いてください。

参考:ヤーボイによる治療を受けられる患者さんへ

どのようなスケジュールで投与が行われますか?

ヤーボイは、静脈から90分かけて点滴注射で投与します。投与量は、患者さんの体重によって決まります。
ヤーボイは投与した次の日から20日間は休薬します。投与日と休薬期間をあわせた21日間を1サイクルとして、4サイクルの投与で終了します。

参考:ヤーボイによる治療を受けられる患者さんへ

どのような人がヤーボイの治療を受けられますか?

ヤーボイによる治療は、手術による治療が難しい悪性黒色腫の患者さんが対象となります。

ヤーボイの治療を受けることができない場合

ヤーボイに含まれている成分に対して、以前、アレルギー反応(気管支けいれん、全身性の皮膚障害、低血圧など)を起こしたことのある方は、さらに重いアレルギー反応が出る可能性があるため、ヤーボイの治療はできません。

ヤーボイの治療を慎重に検討する必要がある場合

次のような方は、ヤーボイによる治療ができないことがあります。

  • 投与開始時に肝機能に異常のある方
  • 自己免疫疾患(※1)の方で、免疫の活動性が高い場合
  • 自己免疫疾患:免疫機能が正常に機能しなくなり、自分の組織を攻撃してしまう病気で、甲状腺機能異常症や関節リウマチなどが自己免疫疾患に含まれます。

参考:ヤーボイによる治療を受けられる患者さんへ

ヤーボイの治療中にワクチンの接種を受けられますか?

ヤーボイによる治療中に、何らかの病気を予防するために生ワクチンまたは弱毒生ワクチン(※1)、不活化ワクチン(※2)の接種を受けると、過度の免疫反応による症状などが現れることがあります。これは、ヤーボイによって免疫機能が高まっているためです。ワクチンの投与後は、症状の有無に注意しましょう。

  • 生ワクチンまたは弱毒生ワクチンには次のようなものがあります。
    MR(麻しん風しん混合)ワクチン、麻しん(はしか)ワクチン、風しんワクチン、おたふくかぜワクチン、水痘(みずぼうそう)ワクチン、BCG(結核)ワクチンなど
  • 不活化ワクチンには次のようなものがあります。
    DPT-IPV四種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ)ワクチン、DPT三種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)ワクチン、DT二種混合(ジフテリア・破傷風)ワクチン、日本脳炎ワクチン、インフルエンザワクチン、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、肺炎球菌ワクチン、不活化ポリオワクチンなど

参考:ヤーボイによる治療を受けられる患者さんへ