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本ページは、ヤーボイを処方されている方を対象に、適切な治療を受けていただくことを目的としています。

ヤーボイの治療患者さんへ

Chapter 1 ヤーボイとは

ヤーボイってどんな薬?

がん微小環境(※1)の「免疫機能へのブレーキ」を解除、免疫機能の活性化を持続する

免疫機能は、体の中に入った病原菌やウイルスを「異物」と認識して攻撃します。がん細胞も同様に「異常な細胞」と認識されて、T細胞という免疫細胞が司令塔となって攻撃します。この「がん細胞=異物」という情報をT細胞に伝えるのが抗原提示細胞です。

  • がん微小環境:がん細胞を取りまく周囲の環境のこと(本ページではT細胞、抗原提示細胞など)

攻撃を開始したT細胞には、自ら攻撃を終了する機能もあります。その役割を担うのが、T細胞上に発現するCTLA-4と呼ばれる分子です。

抗原提示細胞の表面にあるCD80/86という分子とCTLA-4が結合すると、CTLA-4は攻撃を止めるようにT細胞に伝えてしまいます。これが「免疫機能へのブレーキ」となります。

ヤーボイは、「免疫機能へのブレーキ」を解除して 、免疫機能の活性化を持続するお薬です。

なお、T細胞にはいくつかの種類があり、その一つに制御性T細胞(Treg[ティーレグ])があります。
Tregは免疫機能による攻撃が過剰にならないように調整する役割があります。ヤーボイはTregの機能を低下させたり、がん組織中のTregの数を減らすことで、さらにがんに対する攻撃力を高めると考えられています。

監修:地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター
爲政 大幾 先生