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腎細胞がん

Chapter 4

腎細胞がんの薬物療法

薬物療法について

薬物療法とは、どのような治療法ですか?

薬剤を使って、がん細胞の増殖を抑えたり消滅させることを目的とした治療法です。薬が体のすみずみまで行き渡ることで、全身に散らばったがんに対しても作用を示します。

薬物療法は、薬を使って行う全身的な治療で、手術による治療が難しい患者さんや、がんが他の臓器に転移している患者さんに対して検討されます。
また、がんが再発した患者さんの場合も、薬物療法を中心とした治療が行われます(Chapter 5「再発した場合について」参照)。

腎細胞がんに対する薬物療法には、「サイトカイン療法」「分子標的療法」「免疫チェックポイント阻害薬」などがあり、患者さんの状態に応じて使い分けられます。

なお、抗がん剤による治療(化学療法)は腎細胞がんに対しては効きにくいため、一般的には行われることはありません。

インフォームドコンセントのための図説シリーズ 腎がん 改訂版, p86-93, 96-99. 医薬ジャーナル社, 2011
腎癌のすべて 基礎から実地診療まで 改訂第2 版, p48-57, 249-250. メジカルビュー社, 2014

インフォームドコンセントのための図説シリーズ 腎がん 改訂版, p86-93, 96-99. 医薬ジャーナル社, 2011
腎癌のすべて 基礎から実地診療まで 改訂第2版, p48-57, 249-250. メジカルビュー社, 2014

インフォームドコンセントのための図説シリーズ 腎がん 改訂版, p86-93, 96-99. 医薬ジャーナル社, 2011
腎癌のすべて 基礎から実地診療まで 改訂第2版, p48-57, 249-250. メジカルビュー社, 2014

日本臨床腫瘍学会編: がん免疫療法ガイドライン, 金原出版, 2016
国立がん研究センターがん情報サービス 「免疫療法」

薬物療法の副作用と対策

薬物療法で使われる薬の副作用には、どのようなものがありますか?

副作用の種類や程度は、薬剤の種類や量によって異なります。
各薬剤の主な副作用は、次のようなものがあります。
【サイトカイン製剤の主な副作用】
  • 発熱、悪寒、関節痛、だるさなどのインフルエンザに似た症状、気分の落ち込み(抑うつ症状)などがあります。

対策:副作用が強い場合は、減量や休薬、投与法の変更が検討されます。

【分子標的薬の主な副作用】
  • 腎細胞がんの治療で使用されるチロシンキナーゼ阻害薬の主な副作用
    高血圧、皮疹(ひしん)、手足症候群、下痢などがあります。
  • 腎細胞がんの治療で使用されるmTOR阻害薬の主な副作用
    皮疹、口内炎、高脂血症、食欲不振、高血糖などがあります。

対策:皮疹や手足症候群などは、塗り薬、保湿剤、手袋の着用など自己管理により予防や対処が可能なことが多いので、あらかじめ医療スタッフに相談しましょう。

【免疫チェックポイント阻害薬の主な副作用】
  • 疲労、悪心(おしん)(吐き気)、そう痒症(かゆみ)、下痢、食欲減退、発疹などがあります。
    稀(まれ)ではありますが、免疫の活性化に伴う副作用が生じることも報告されています。

対策:免疫関連の副作用は、多くの場合、ステロイド剤などの免疫抑制薬で対処ができます。

これら以外にも、別の副作用が現れる場合があります。治療中や治療後にいつもと違う症状を感じたら、医師や薬剤師、看護師にすぐ相談しましょう。

日本臨床腫瘍学会編: 新臨床腫瘍学 改訂第4 版,p267,277-278,285-288. 南江堂,2015
日本臨床腫瘍学会編: がん免疫療法ガイドライン,p37-40. 金原出版,2016
ニボルマブ添付文書2018年10月改訂(第20版)