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腎細胞がん

Chapter 1

腎細胞がんとは

はじめに

腎細胞がんと診断されたあなたへ

腎細胞がんは、腎臓の悪性腫瘍(腎がん)の一種です。
このサイトでは、腎細胞がんと診断された患者さんに、腎細胞がんとは、どのような病気なのか、主な種類や特徴、診断と治療の流れ、治療中のケアなどについてご紹介しています。
病気と向き合い乗り越えていくためには、これから受ける治療やケアなどについてよく理解しておくことが大切です。このサイトを、主治医と治療の進め方などを話しあうときの参考資料としてぜひ活用してください。
そして、医師や医療スタッフ、ご家族とともに、勇気を持って治療に取り組んでいきましょう。

腎細胞がんについて

腎細胞がんとはどんな病気ですか?

腎実質にある尿細管の細胞に発生するがんで、腎臓にできるがんの約9割を占めます。

腎臓は、尿をつくる部分(腎実質(じんじっしつ))と、尿が集まる部分(腎盂(じんう))に大きく分けられます。腎細胞がんとは、腎実質にある尿細管の細胞ががん化したものをいい、腎臓にできるがんの約9割を占めています。基本的に〝腎がん〟といえば、腎細胞がんを指します。

多くの場合、初期にはほとんど症状がみられません。

腎細胞がんは、小さなうちは症状がほとんどありません。このため、以前は早期に発見することが難しいがんとされていました。しかし、最近は健康診断や人間ドック、他の病気の検査などによって、早期の段階で偶然見つかるケースが増えており、現在では、腎細胞がんの約70%が無症状のうちに発見されています。

インフォームドコンセントのための図説シリーズ 腎がん 改訂版, p36-38, 60-61. 医薬ジャーナル社, 2011
腎癌のすべて 基礎から実地診療まで 改訂第2版, p73-74. メジカルビュー社, 2014

腎細胞がんの患者数はどれくらいですか?

日本では、1年間で人口10万人あたり男性8.2人、女性3.7人が発症するといわれています1)

腎細胞がんを発症している人の割合(罹患率(りかんりつ))は年々増加しており、1997年から2002年で約16%増加しています。
この増加は、健診や他の疾患で受けた検査の精度が向上したことが大きな要因と考えられています。また、透析患者さんが増加したことや、人口の高齢化、ライフスタイルや環境の変化なども要因として挙げられています。
男女比は2.7対1と男性の方が多く発症します。年代別の罹患率は70歳代前半が最も多く、50〜60歳代から増加していきます。
※ 透析患者さんの腎細胞がんの年間発症率は、一般の患者さんに比べて約15倍高いことが報告されています2)

1)インフォームドコンセントのための図説シリーズ 腎がん 改訂版, p30-34. 医薬ジャーナル社, 2011
2)日本透析医学雑誌. 2005;38:1689-1700

腎細胞がんの種類

腎細胞がんにはどんな種類がありますか?

腎細胞がんは、いくつかのタイプ(組織型)に分けられます。
最も多いのが「淡明(たんめい)細胞型腎細胞がん」です。

腎細胞がんは、細胞の形や、その集まり方などによって、いくつかの組織型に分けられます。
最も多くみられるのは「淡明細胞型腎細胞がん」で、腎細胞がんの約70〜85%を占めます。これらの組織型は混在することもありますが、最も優勢な組織型をもって分類されます。

インフォームドコンセントのための図説シリーズ 腎がん 改訂版, p14-20. 医薬ジャーナル社, 2011
腎癌のすべて 基礎から実地診療まで 改訂第2版, p9, 60-66. メジカルビュー社, 2014