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「がん免疫.jp」は、がんと向き合う方やそのご家族の方を含む、がん免疫について詳しく知りたい方を対象としています。

腎細胞がん

Chapter 3 治療と副作用

腎細胞がんの病期と治療

治療法の選択は、がんの病期や患者さんの全身状態などを総合的に評価したうえで決められます。

  • 手術による外科切除は、腎細胞がんに対する最も有効な治療法とされています。病期にかかわらず、がんになった側の腎臓を手術(腎摘除術、または部分切除術)で摘出するのが一般的で、遠隔転移がみられるⅣ期であっても、手術の適用となります。
  • 薬物療法は、主にがんが他の臓器に転移している方や、手術による治療が難しい患者さんに行われる治療です。Ⅲ、Ⅳ期の患者さんでは、手術の前に分子標的薬による治療が検討されることもあります。
    さらに、分子標的薬やサイトカイン療法に加え、従来とは異なる作用を持つがん免疫療法のお薬「免疫チェックポイント阻害薬」が登場し、治療の選択肢がさらに広がりました
  • 放射線療法は、転移した部位に対する治療として用いられます。腎細胞がんに対する効果は低いためメインの治療とはなりませんが、転移巣に対して一時的にがんの進行を抑制したり、痛みなどの症状を緩和する目的で行われることがあります。
  • 適応は、手術による治療ができないⅣ期または再発した腎細胞がんの患者さんで、チロシンキナーゼ阻害薬による治療を終えた方が対象となります。

国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス
日本泌尿器科学会編, 腎癌診療ガイドライン 2011 年版, 金原出版, 2011
インフォームドコンセントのための図説シリーズ 腎がん 改訂版, p68-73, 医薬ジャーナル社, 2011

[監修]九州大学大学院 医学研究院 泌尿器科学分野 教授
江藤 正俊 先生