文字サイズ変更

「がん免疫.jp」は、がんと向き合う方やそのご家族の方を含む、がん免疫について詳しく知りたい方を対象としています。

閉じる

悪性胸膜中皮腫

Chapter 2

悪性胸膜中皮腫の検査と診断

悪性胸膜中皮腫の病期

病期(ステージ)とはなんですか?
どのように決められますか?

病期とは、病気の進行の程度を示したもので、治療方針を立てるうえで重要な判断材料となります。

悪性胸膜中皮腫の病期は、がんの広がりや、隣接する臓器やリンパ節への転移の状況によって、大きくⅠ期からⅣ期の4段階に分けられます。
Ⅰ期は、片側の胸膜に限局した状態です。Ⅱ期は、がんが隣接する肺や横隔膜に広がっている状態、Ⅲ期は、胸壁や心膜やリンパ節などに浸潤している状態、Ⅳ期は、胸壁や縦隔、横隔膜下などに広がっている状態です。肺がんと異なり、離れた臓器への転移はあまりみられません。

日本肺癌学会編:EBMの手法による肺癌診療ガイドライン 2016年版, p223, 金原出版, 2016 、
インフォームドコンセントのための図説シリーズ 肺がん 改訂5版, p41, 医薬ジャーナル社, 2017より作成

悪性胸膜中皮腫の検査と診断

どんな検査が必要ですか?

問診と診察、画像検査に加え、生検による病理組織検査で診断を確定します。

まずは、職業歴や居住歴、家族歴などをよく伺って、アスベストの粉塵にさらされた可能性があるかを確認します。さらに、胸部X線やCTなどの画像検査で、がんを示す所見がないかを調べます。悪性胸膜中皮腫では、多くの場合、胸水が溜まっていることが診断のきっかけとなります。胸水がある場合は、胸水中に含まれる細胞の状態を調べて診断の参考とします。最終的には、疑わしい組織の一部を「生検」で採取し、病理組織検査で詳しく調べたうえで病期と診断を確定します。

日本肺癌学会編:EBMの手法による肺癌診療ガイドライン 2016年版, p229-233,金原出版, 2016
インフォームドコンセントのための図説シリーズ 肺がん 改訂5版, P42, 医薬ジャーナル社, 2017

日本肺癌学会編:EBMの手法による肺癌診療ガイドライン2016年版, p227-240, 金原出版, 2016
国立がん研究センター がん情報サービス「中皮腫」