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「がん免疫.jp」は、がんと向き合う方やそのご家族の方を含む、がん免疫について詳しく知りたい方を対象としています。

肺がん

Chapter 3 治療と副作用

副作用とその対策

手術の副作用

手術後に、血液や肺の組織から出る体液などが痰として排出されることにより、痰が多く出ることがあります。肺炎を予防するため意識的に痰を出すように努めます。

放射線療法の副作用

放射線を当てた部位に赤み、乾燥、かゆみ、びらんなどを生じることがあります。また、だるさや食欲の低下、吐き気などを感じることもあります。頭部に照射した場合は、脳の浮腫(むくみ)による頭痛や吐き気、嘔吐等の症状や脱毛等が出ることがあります。多くの副作用は、治療終了後、治療前の状態に戻ります。

化学療法の副作用

化学療法で使われる抗がん剤は、がん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を及ぼすため、副作用が現れることがあります。副作用の種類や程度は、抗がん剤の種類や量によって異なります。抗がん剤の休薬や減量、症状を改善する薬や生活の工夫で乗り切れる副作用も多いので、つらい症状が続く場合はがまんせずにすぐに医師に相談しましょう。

がん免疫療法の副作用

間質性肺疾患を発症することがあります。痰のない乾いた咳、息切れ、呼吸困難、発熱などが間質性肺疾患の特徴的な症状です。気になる症状が現れたらすぐに医師に相談しましょう。また、重症筋無力症・筋炎(筋力低下、まぶたが重い、呼吸困難、筋肉痛など)、大腸炎・重度の下痢(下痢、腹痛など)、1型糖尿病(のどの渇き、水を多く飲む、吐き気や嘔吐など)、肝機能障害・肝炎(黄疸、疲れやすいなど)、甲状腺機能障害(疲れやすい、寒気など)、神経障害(運動や感覚の麻痺、手足のしびれや痛みなど)、腎障害(むくみや発熱、血尿、尿の量が減るなど)、副腎障害(からだがだるい、意識がうすれる、吐き気)、脳炎(発熱、失神、嘔吐、精神状態変化など)、重度の皮膚障害(まぶたや目の充血、粘膜のただれなど)、静脈血栓塞栓症(腫れ、むくみなど)、薬剤の注入に伴う反応(発熱、悪寒、ふるえ、かゆみ、発疹、高血圧や低血圧、呼吸困難など)などが現れることがあります。

出典:国立がん研究センターがん情報サービス「肺がん」「免疫療法」(2017年5月アクセス)より作成

監修:近畿大学医学部
中川 和彦 先生