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「がん免疫.jp」は、がんと向き合う方やそのご家族の方を含む、がん免疫について詳しく知りたい方を対象としています。

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頭頸部がん

Chapter 1

頭頸部がんとは

はじめに

頭頸部がんと診断されたあなたへ

鼻、口、のどなど、顔から首の範囲(頭頸部(とうけいぶ))に発生した悪性腫瘍を「頭頸部がん」といいます。
このサイトでは、頭頸部がんと診断された患者さんに、頭頸部がんとは、どのような病気なのか、主な種類や特徴、診断と治療の流れ、治療中のケアなどについてご紹介しています。
病気と向き合い乗り越えていくためには、これから受ける治療やケアなどについてよく理解しておくことが大切です。このサイトを、主治医と治療の進め方などを話しあうときの参考資料としてぜひ活用してください。
そして、医師や医療スタッフ、ご家族とともに、勇気を持って治療に取り組んでいきましょう。

このサイトでは、頭頸部がんのうち食事摂取や会話と関係の深い「口腔(こうくう)がん、中咽頭(ちゅういんとう)がん、下咽頭(かいんとう)がん、喉頭(こうとう)がん」を中心にご紹介します。

頭頸部がんについて

頭頸部がんとは、どんな病気ですか?

顔から首までの範囲(頭頸部)にできるがんを総称したもので、発生した部位によって、多くの種類があります。

頭頸部には、様々な器官が集まっているため、ここにできるがんも多くの種類に分けられます。主な種類としては、口腔(こうくう)がん、咽頭(いんとう)がん(上咽頭(じょういんとう)がん、中咽頭(ちゅういんとう)がん、下咽頭(かいんとう)がん)、喉頭(こうとう)がん、鼻・副鼻腔(び・ふくびくう)がん、唾液腺(だえきせん)がん、甲状腺(こうじょうせん)がん、などがあります。
がん全体からみると、頭頸部がんの割合は5%程度と、それほど多いがんではありません。しかし、種類が多く、がんの発生した場所によって、がんの性質や治療法が異なるといった特徴があります。

※脳や脊髄、目の病気は除きます。

国立がん研究センター がん情報サービス「中咽頭がん」、
もっと知ってほしい頭頸部がんのこと, p4. NPO法人キャンサーネットジャパン, 2015をもとに作成

頭頸部がんは、どのような人に多いですか?

中高年の男性に多く、喫煙や飲酒との関わりが大きいがんです。

一般的に、頭頸部がんは50歳代から60歳代に診断されることが多く、中高年の男性に多いがんです。ただし、がんの種類によっては、若い方や女性での発症がみられるものもあります。たとえば上咽頭がんでは、20〜30歳代での発症がみられますし、下咽頭がんのうち一部のタイプでは、鉄欠乏性貧血との関連性が指摘されており、女性に多い傾向があります。
頭頸部がんは、喫煙や過度の飲酒を続けることで発症する危険性が高まることが知られています。また、ヒトパピローマウイルス(HPV)やEBウイルスなどによるウイルス感染が、発症に関わっていることも知られています。

日本臨床腫瘍学会編: 新臨床腫瘍学 改訂第4版, p334. 南江堂, 2015

どのような症状が現れますか?

がんが発生した部位によって異なります。初期では、がんそのものの症状に乏しく、見逃されやすい傾向があります。

頭頸部がんでみられる症状は様々です。
主な症状としては、口内炎(こうないえん)のような症状が治らない(口腔がん)、のどの違和感や飲み込みの悪さ(咽頭がん)、声のかすれ(喉頭がん)、首に痛みのない固いしこりがある(頭頸部がん共通)、などがあります。
頭頸部がんの多くは初期症状が少なく、また異常があってもがん特有の症状に乏しいことから、見逃されやすい傾向があります。このため、初診時では、半数以上の方が進行した状態で見つかっています。

1) 日本臨床腫瘍学会編: 新臨床腫瘍学 改訂第4版, p334. 南江堂, 2015 より作成

1) 臨床頭頸部癌学, p30-34. 南江堂, 2016
日本臨床腫瘍学会編: 新臨床腫瘍学 改訂第4版, p334. 南江堂, 2015