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「がん免疫.jp」は、がんと向き合う方やそのご家族の方を含む、がん免疫について詳しく知りたい方を対象としています。

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ホジキンリンパ腫

Chapter 5

セルフケアと経過観察

治療中のセルフケア(化学療法を受ける方に)

化学療法を受けるにあたり、日常生活で注意することはありますか?

化学療法では、いろいろな副作用が起こりやすくなります。
ここでは主な副作用への対応ポイントについてご紹介します。

〈吐き気や嘔吐の対応ポイント〉

  • 吐き気や嘔吐は、起きてから対処するより予防することが大切です。医師から処方された吐き気止めの薬は、指示どおり服用しておきましょう。
  • 吐き気が起きた場合は、番茶、レモン水、炭酸水、氷水などでうがいすると落ち着くことがあります。
    氷片などを口に含むのもよいでしょう。

〈白血球減少に伴う感染症の対応ポイント〉

  • うがいや手洗いを徹底しましょう。
  • 外出時はマスクをし、できるだけ人混みを避けましょう。
  • 入浴やシャワー、歯みがきなどを心掛けて、体を清潔に保ちましょう。
  • 刃のあるカミソリは肌を傷つけやすいので、ひげ剃りは電気カミソリを使用して、切り傷を予防しましょう。

〈口内炎の対応ポイント〉

  • 虫歯、歯肉炎がある場合は抗がん剤投与前に治療しておきましょう。
  • 口腔内や唇の乾燥予防に、うがいやリップクリームを使用して保湿しましょう。
  • こまめにうがいをしましょう。やわらかい歯ブラシでていねいにみがきましょう。
  • 熱いものは冷ましてから食べましょう。

〈味覚障害の対応ポイント〉

  • おいしいと感じるものを摂取しましょう。
  • 味を感じにくい場合は、濃いめの味つけにしてみましょう。
  • 柑橘(かんきつ)系の食材を使用したり、果物、酢の物、汁物の回数を増やしてみましょう。

〈脱毛の対応ポイント〉

  • 抗がん剤投与から2〜3週間後に抜け始めます。あらかじめ髪を短く切っておくと脱毛時のショックが和らぎ、処理も楽になります。
  • 抗がん剤の治療が終われば、多くの場合3〜6ヵ月後には生えてきます。帽子やバンダナ、医療用かつらなどを使って上手に対処するとよいでしょう。

国立がん研究センター がん情報サービス「さまざまな症状への対応」
やさしい悪性リンパ腫外来治療の自己管理, p91-100, 医薬ジャーナル社, 2009

治療中のセルフケア(放射線療法を受ける方に)

放射線療法を受けるにあたり、日常生活で注意することはありますか?

放射線を当てた部位の皮膚や粘膜が傷つきやすくなります。
照射した皮膚や粘膜のケアをご紹介します。

〈照射部位の皮膚炎に対するケア〉

  • 摩擦(まさつ)などの刺激を避けることが大切です。
    照射した部位をゴシゴシこすらないようにしましょう。
  • 熱すぎるお風呂やサウナは避け、ぬるめのお風呂にしましょう。
    (皮膚をこすって治療範囲のマークが消えてしまわないように注意しましょう。)
  • 締め付けたり、こすれたりする衣服や下着の着用は避けましょう。
    首(頸部)に照射した場合は、襟元が大きく開いた服を着たり、やわらかいスカーフを巻くなどして、照射部位がこすれないようにしましょう。
  • 放射線を当てる部位に化粧品や香水はつけないようにしましょう。

〈口腔内の粘膜炎に対するケア〉

  • 口や喉の粘膜に負担をかけないように、食事や水を飲むときは、ゆっくり噛んで、飲み込むときの1回量を減らしましょう。
  • 食事は、粘膜を刺激しないように、かたいものや熱いもの、辛味の強い刺激物は避けましょう。
  • 毎食後にやわらかい歯ブラシで歯をみがき、口の中を清潔にしましょう。
  • こまめにうがいをして、乾燥を防ぎましょう。
  • お酒やタバコは、粘膜を刺激するので避けましょう。
    特にタバコは厳禁です。

国立がん研究センター がん情報サービス「がんになったら手にとるガイド・放射線治療のことを知る」
やさしい悪性リンパ腫外来治療の自己管理, p74-81, 医薬ジャーナル社, 2009

国立がん研究センター がん情報サービス「がんになったら手にとるガイド・放射線治療のことを知る」

治療後の経過観察について

治療が終了したあとの検査について教えてください

体調管理や再発の有無を確認するため、治療が終了したあとも、医師の指示に従って定期的な診察を受けましょう。

予定された治療が終了した際にCTやPET検査を行って治療効果を確認します。ホジキンリンパ腫の病変が治療により消失した場合、「完全寛解(かんかい)(CR)」といいます。
寛解後に受診する間隔は、患者さんの状態によっても異なりますが、寛解後の最初は1ヵ月ごと、その後は徐々に間隔をあけて診ていくことが多いようです。今後の通院間隔や検査内容は、医師に確認しておくとよいでしょう。いつもと違う症状や体調の変化を感じた場合は、早めに医師や医療スタッフに連絡をして相談してください。
一方、予定された治療が終わったら、いつも病気のことを考えるのではなく、今までの仕事や家庭生活をなるべく早く取り戻していけるように、気持ちを切り替えることも大切です。
その後の経過を確認するためにも、治療が終わったあとも、定期的な診察は、医師の指示どおり受けるようにしてください。

国立がん研究センター がん情報サービス「悪性リンパ腫・療養」
健康ライブラリーイラスト版 血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, P98, 講談社, 2015