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「がん免疫.jp」は、がんと向き合う方やそのご家族の方を含む、がん免疫について詳しく知りたい方を対象としています。

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ホジキンリンパ腫

Chapter 4

初回治療無効、再発時の治療

造血幹細胞移植について

造血幹細胞移植は、どのような治療ですか?
どんな場合に検討されますか?

初回の治療が無効な方や、治療後に再発した患者さんなどに検討される治療法です。

造血幹細胞移植とは、大量の抗がん剤による強力な化学療法による治療(前処置)を行った後、事前に採取した健康な造血幹細胞を点滴で投与して血液をつくる機能を回復させる方法です。
ただし、体への負担が非常に大きいため、高齢の患者さんや臓器障害のある方には適さないことがあります。

移植の種類と進め方

あらかじめ凍結保存しておいた患者さん自身の造血幹細胞を使う「自家(じか)移植」と、他人(ドナー)の造血幹細胞を使う「同種(どうしゅ)移植」があります。
ホジキンリンパ腫では多くの場合、「自家移植」が検討されます。

国立がん研究センター がん情報サービス「造血幹細胞移植」
日本血液学会編:造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版, p297, 金原出版

主な副作用と合併症

造血幹細胞移植は非常に強力な治療法のため、副作用や合併症が多く出現します。
自家移植でみられる副作用で一般的なものとしては、嘔吐、粘膜障害(口内炎や下痢など)、脱毛、感染症、出血、不妊などがあります。また、白血球の回復期に発熱、皮疹、呼吸困難などを認める「生着症候群(せいちゃくしょうこうぐん)」などの合併症が生じることもあります。重症な場合はステロイド薬などが使用されます。

インフォームドコンセントのための図解シリーズ 悪性リンパ腫改訂版, p66, 医薬ジャーナル社, 2009

国立がん研究センター がん情報サービス「造血幹細胞移植」
みるみるナットク血液疾患, p61, 文光堂, 2016

再発した場合について

治療の効果が得られなかったり、再発した場合は、どうしたらよいですか?

初回の治療効果がなかったり、再発した場合も、治療の選択肢はいろいろあります。

治療の効果が得られない場合(治療抵抗性)や、再発した場合に用いる治療を「救援療法」といいます。
ホジキンリンパ腫の救援療法では、多くの場合、初回の治療とは異なる抗がん剤を用いた化学療法(救援化学療法)が検討されます。
また、比較的年齢が若く、救援化学療法の効果があると判断された患者さんに対しては「造血幹細胞移植」が考慮されることもあります。
さらに、「分子標的治療」や「がん免疫療法」など、抗がん剤とは異なる作用を持つ薬物療法も選択肢の1つとなります。

国立がん研究センター がん情報サービス「ホジキンリンパ腫」

日本血液学会編:造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版, p297, 316-317, 金原出版, 2018 より作成

国立がん研究センター がん情報サービス「ホジキンリンパ腫」
血液疾患 最新の治療2017-2019, p205-206, 南江堂, 2016