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ホジキンリンパ腫

Chapter 1

ホジキンリンパ腫とは

はじめに

ホジキンリンパ腫と診断されたあなたへ

ホジキンリンパ腫は、リンパ腫という血液細胞の悪性腫瘍(血液のがん)の一種です。
このサイトでは、ホジキンリンパ腫と診断された患者さんに、ホジキンリンパ腫とはどのような病気か、どのような治療法があるか、診断から治療の流れ、治療中のケアなどについてご紹介しています。病気と向き合い乗り越えていくためには、これから受ける治療やケアなどについてよく理解しておくことが大切です。このサイトを、主治医と治療の進め方などを話し合うときの参考資料としてぜひ活用してください。
そして、医師や医療スタッフ、ご家族とともに、勇気を持って治療に取り組んでいきましょう。

ホジキンリンパ腫について

ホジキンリンパ腫とはどんな病気ですか?

悪性リンパ腫の一種で、白血球の仲間のリンパ球が"がん化"してリンパ節で増え、しこり(腫瘤(しゅりゅう))をつくる病気です。

悪性リンパ腫は、大きく「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」の2つのタイプに大別されます。ホジキンリンパ腫は、そのうちの1つで、ほとんどがリンパ節から発生します。
首筋のリンパ節にできた痛みのないしこりに気づいて受診することが多く、また、隣り合ったリンパ節へと連続して広がりやすい特徴があります。
理由不明の発熱、体重減少、寝汗などの全身症状がみられることもあります。こうした症状を「B症状」といいます。
なお、ホジキンリンパ腫は、うつったり遺伝したりする病気ではありません。

日本血液学会, ほか編:造血器腫瘍取扱い規約 第1版, 2010

健康ライブラリーイラスト版 血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, p14-15, 講談社, 2015
病気がみえる vol.5 血液 第1版, p51, メディックメディア, 2012

ホジキンリンパ腫の患者数はどれくらいですか?

日本での発症頻度は年間で2千人程度と比較的稀な疾患です。

欧米では、全悪性リンパ腫の10数パーセントをホジキンリンパ腫が占めていますが、日本での割合は全体の約7パーセント程度と低く、その大多数は「非ホジキンリンパ腫」で占められています1)
男女比では1.7対1と、男性にやや多い傾向がみられます1)
発症しやすい年代は、主に20歳代の若者と50〜60歳代の中年層で、2つの年代にピークがあることが知られています2)

1)Aoki R et al. Pathology International. 58: 174-182. 2008
2)日本血液学会編:造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版, p295, 金原出版, 2018

ホジキンリンパ腫の「ホジキン」という病名は、1832年にこの病気の存在を最初に報告した英国人医師「トーマス・ホジキン」の名前に由来しています。

ホジキンリンパ腫の種類

ホジキンリンパ腫には、どんな種類がありますか?

「古典的ホジキンリンパ腫」と「結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫」という2つの種類(病型)があります。

このうち、大半を占めているのが古典的ホジキンリンパ腫です。
古典的ホジキンリンパ腫は、さらに下の表に示した4つの病型に分けられます。それぞれ発症しやすい年齢や頻度、治りやすさの程度などは異なりますが、治療の方法や進め方などは変わりません。
一方、「結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫」は、男性に多いことや、古典的ホジキンリンパ腫と比べてゆっくり進行する傾向があり、病気があまり進行していないⅠ〜Ⅱ期の限局期で見つかることが多い、といった特徴があります。

日本血液学会編:造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版, p295, 金原出版, 2018, より作成