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「がん免疫.jp」は、がんと向き合う方やそのご家族の方を含む、がん免疫について詳しく知りたい方を対象としています。

ホジキンリンパ腫

Chapter 4 治療と副作用

主な副作用と対応

化学療法の副作用

抗がん剤の多くは、がん細胞だけでなく、体内の正常な細胞にも作用します。
特に細胞分裂が活発な「骨髄・腸粘膜・毛根」などに作用を及ぼし、それが副作用となって現れます。現れやすい副作用の種類と時期はだいたい分かっていますので、副作用を軽減させる薬などを用いて、体調管理の対策を講じながら治療を進めます。

がん化学療法の副作用と対策, p5, 中外医学社, 1998 より改変

放射線療法の副作用

急性期のものと、治療後半年から数年後に起こる(または照射中に起こり6ヵ月以降も続く)晩期の副作用に分けられます。
急性期の副作用として、皮膚の変化、全身的な疲労感、だるさ、食欲不振があります。また、首筋(頸部)を照射した場合、口腔、咽頭、喉頭の粘膜炎による飲み込みにくさなどがみられることがあります。
晩期の副作用としては、口腔乾燥症、放射線肺炎、二次がん、冠動脈疾患があります。
副作用の程度はかなり個人差がありますが、急性期の副作用は、多くが治療終了後1~2週間で軽快します。

やさしい悪性リンパ腫外来治療の自己管理 改訂版, p76-77, 医薬ジャーナル社, 2012
国立がん研究センターがん情報サービス「放射線療法総論」

造血幹細胞移植の副作用

非常に強力な治療法のため、副作用や合併症が多く出現します。一般的なものとしては、嘔吐、粘膜障害(口内炎や下痢など)、脱毛、感染症、出血、不妊などがあります。また、白血球の回復期に発熱、皮疹、呼吸困難などを認める「生着症候群(せいちゃくしょうこうぐん)」などの合併症が生じることもあります。

インフォームドコンセントのための図解シリーズ悪性リンパ腫改訂版, p60-71, 医薬ジャーナル社, 2009

分子標的治療の副作用

分子標的薬は、がん細胞の持つ特定の分子をターゲットとするため、従来の抗がん剤治療で見られる副作用の発生は少ないものの、用いる薬剤ごとに個別の副作用が現れる可能性があります。

国立がん研究センターがん情報サービス「がんになったら手にとるガイド」薬物療法(抗がん剤治療)のことを知る

がん免疫療法の副作用

がん免疫療法では、ヒトの体内にもともと備わっている免疫の力を高めるため、免疫の働きが過剰になることがあり、自己免疫疾患に似た副作用が現れる可能性があります。

もっと知って欲しいがん免疫療法のこと, p13-14, NPO法人キャンサーネットジャパン, 2016

これらの治療を受ける際には、副作用の現れ方や対処法について、医師や看護師、薬剤師などに十分説明を受けておくことが大切です。気づいたことがあれば、すぐに相談するようにしましょう。

監修:国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 血液内科部長
伊豆津 宏二 先生