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がん免疫療法

共刺激シグナルによるT細胞の活性化

T細胞活性化におけるCD137受容体の役割

T細胞の活性化には2つのシグナル伝達が必要です。すなわち、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子による抗原提示によるシグナル伝達、そして異なる受容体相互作用を介した抗原提示細胞からの共刺激シグナルの伝達で1
CD137(4-1BB)はT細胞活性を増強する共刺激シグナルを伝達します 2,3

  • CD137は、活性化T細胞やNK細胞の表面に発現する腫瘍壊死因子(TNF)受容体スーパーファミリーです2
    ―CD137リガンド(CD137L)は、マクロファージ、樹状細胞、活性化B細胞のような抗原提示細胞の表面に発現します 2
  • CD137とCD137Lの結合は強力な共刺激シグナルとなり、抗腫瘍免疫応答の促進に関与することが報告されています 3

CD137によるシグナル伝達は、T細胞の増殖やサイトカイン誘導のほか、アポトーシスを抑制する遺伝子やタンパク質のアップレギュレーションを引き起こします 3

  • NK細胞におけるCD137/ CD137Lシグナル伝達はサイトカイン産生を誘導し、抗体依存性細胞傷害作用を増強します 2
  • CD137/ CD137Lは他の共刺激分子との相乗作用により、強力な抗腫瘍免疫応答を誘導します 4

基礎研究において、CD137L発現レベルを変化させた腫瘍は免疫逃避することが示唆されています 4

  • T細胞およびNK細胞の共刺激を増強することにより、腫瘍の免疫逃避を制御できる可能性があります 2

References:

  1. Janeway CA, et al. Immunobiology: The Immune System in Health and Disease. 6th ed. New York, NY: Garland Science; 2004.
  2. Melero I, Hirschhorn-Cymerman D, Morales-Kastresana A, et al. Agonist antibodies to TNRF molecules that costimulate T and NK Cells. Clin Cancer Res. 2013;19:1044-1053.
  3. Vinay D, Kwon B. Immunotherapy of cancer with 4-1BB. Mol Cancer Ther. 2012;11:1062-1070.
  4. Cheuk ATC, Mufti, GJ, Guinn B. Role of 4-IBB:4-1BB ligand in cancer immunotherapy. Cancer Gene Ther. 2004;11:215-226.

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