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いちから学ぶ がんと免疫

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自然免疫

免疫系は、異物のパターンを受容体を介して認識し、抗原非特異的に迅速に反応する初期応答「自然免疫」と、微生物やがん細胞の特異抗原に対する抗原特異的免疫応答「獲得免疫」の2つに大別されます。ここでは、自然免疫についてみていきましょう。

ドクターイラスト

監修:国立がん研究センター 研究所 腫瘍免疫研究分野/先端医療開発センター 免疫TR分野 分野長
名古屋大学大学院 医学系研究科 分子細胞免疫学 教授 
西川 博嘉 氏

自然免疫による異物の感知1、2)

自然免疫の役割は、侵入した異物を迅速に認識して貪食し、さらに感染した細胞を破壊して排除することです。マクロファージ、樹状細胞、好中球といった貪食細胞は、細菌などの細胞外の抗原を取り込んで処理します。一方、がん細胞やウイルス感染細胞などは、その細胞自体を破壊する、あるいは増殖を抑えることが必要です。この機能は細胞傷害性のNK細胞などが担当しています。

自然免疫による異物の感知

文献1、2)より作成

抗原提示細胞による抗原提示1、2)

自然免疫のもう1つの重要な役割が、獲得免疫への橋渡しです。この役割の主役となるのは、樹状細胞やマクロファージなどの抗原提示細胞です。これらの細胞は、免疫系が攻撃すべき抗原を提示するための台座である主要組織適合遺伝子複合体(Major histocompatibility complex:MHC)クラスⅠ分子およびⅡ分子を発現しており、取り込んだ異物やがん抗原等の抗原断片(ペプチド)をMHC分子に載せてT細胞に提示します。抗原特異的な獲得免疫は、この抗原提示から始まります。

抗原提示細胞による抗原提示

文献1、2)より作成

引用文献
1. 岡三喜男. 読んで見てわかる免疫腫瘍学, p3, 9-10, 22-23, 中外医学社, 2017
2. 玉田耕治. やさしく学べる がん免疫療法のしくみ, p7-10, 羊土社, 2016

がん免疫.jp 一般・患者さん向け

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